【白衣のメンテナンス 第2回】アイロン選びのポイント

白衣を綺麗にセットするアイロン選びのポイント

                            

アイロンの基本性能はどれだけ熱い温度を維持できるか、どれだけ圧力をかけられるかで決まります。ただし、ここでネックになるのが操作性です。

アイロンの圧力は、その重さに因るところが大きいですが、アイロンが重いほど操作性は悪くなります。加えてアイロンの温度は、常に電力が供給されることで高温を保てますが、コードが付くことでも操作性が悪くなります。つまるところ操作性とアイロンの性能はトレードオフの関係にあります。
白衣の洗濯後、シワを伸ばしてきれいにセットするのに、アイロンは欠かせないアイテムです。巷には、コードレスタイプのアイロンや、コード付きのアイロン、軽くて使いやすいものや重たいものなど様々なアイロンが販売されています。今回は、白衣をきれいにセットするための、アイロン選びの注意点を説明します。

前回の白衣のメンテナンス(1)では、白衣のアイロン掛けのポイントを記しました。今回は、アイロン選びの注意点を説明します。


家庭用アイロンでは、コード付きのものとコードレスのものが多く普及しています。それぞれにメリットとデメリットがありますので、使う人のライフスタイルによって使い分ければよいでしょう。

一度にアイロンがけするものが多い場合、しっかりかけたい場合はコードがあるものを。アイロンをかける量が少なく、またアイロンがけ自体も簡単に済ませる場合はコードレスが良いといえるでしょう。

コード付きアイロンのメリットデメリット

コードレスアイロンのメリットデメリット

【メリット】
・比較的軽い 約0.7㎏
・うでが疲れない
・コードが邪魔にならず操作性が良い


【デメリット】
・圧力が不足し、アイロンがかかりにくい
・温度が安定しないので連続して使えない
・温度が冷めやすく、アイロンがかかりにくい
一般的に言って、コード付きアイロンのほうが重量が重く、コードレスアイロンは軽量なものが多いようです。家庭用のコード付きアイロンは、重さがおおむね1㎏以上のものが多いです。ファッション業界で業務用に使われているナオモトアイロンは、アイロン本体の重さが2㎏以上のものが多いです。
コード付きアイロンでは、常に電力が供給されているため、アイロンをかけている間温度が下がりにくいのに比べ、コードレスアイロンでは、アイロンをかけている間電力の供給がストップするため、温度が下がりやすくなります。

スチーム機能の有り無し

白衣のアイロン


スチーム機能がある場合は、スチームをかけたほうがアイロンが良くかかります。これは高温の水蒸気の粒子が生地の内側まで素早く浸透することで、生地の内側まで温度がいきわたり、生地全体の形状を変質させる効果があるからです。 スチームを使用しない場合は、生地の表面のみ熱くなります。
目玉焼きの蒸し焼きと同じで、スチームを使うことで、フライパンに面した部分だけでなく、黄身の中まで熱が通るようになります。
ただし、シルクやレーヨン素材はスチームを使わないようにしましょう。水分を含むと、シルクは輪染みの原因になり、レーヨンはシワの原因になります。

白衣でアイロンをかけるのが苦手な方は、レピウスのイージケア素材の白衣を選ばれるとよいでしょう。

筆者:宮崎能典 (yoshinori miyazaki)​


【メリット】
・圧力が強くアイロンがかかりやすい
・温度が下がりにくく、連続使用が可能
・温度が下がってもまた戻りやすい


【デメリット】
・比較的重い 約1.1~2㎏
・腕が疲れる
・コードが邪魔で操作性が悪い

ブリティッシュトラッドテーラー3Bドクターコート
¥29,800


ブリティッシュトラッドテーラー2Bジャケット
¥28,800


テーラードカラー ドクタージャケット
¥26,800

ツインカラー ドクターコート
¥27,800


ネオ・スタンダードドクターコート
¥27,800


リボンポケットセミAドクターコート
¥27,800