白衣のメンテナンス -家庭アイロンのかけ方ー

おしゃれ白衣の見栄えを大きく左右するアイロン

白衣を家庭で洗濯したら、シワクチャになったという経験はないでしょうか。衣服をきれいに見せるために、アイロンの果たす役割はとても重要なのです。一般的にアイロンといえば、平面をシワなく伸ばすことだと思われがちです。病院で白衣をクリーニングに出すと、皺ひとつない清潔な白衣が戻ってきます。

しかし、洋服作りの中でアイロンの果たす役割は、平面を平らにすることだけではありません。その神髄は、平面の布に熱と圧力を加え、立体的な局面を作り出すことにあります。縫製工場では、熟練の技術者はミシンではなくアイロン担当となります。
平面のパーツを縫い合わせ、縫い目にアイロンをかけることで(中間アイロンといいます)平面の布が立体的なフォルムに仕上がっていきます。

お手軽なアイロンテクニック

一度縫いあがった立体的な衣服に、アイロンをかけるのはプロの技術が必要です。ここでは、家庭でできるお手軽なアイロンがけのコツを説明します。少ない手間で少しでも見栄えをよくする、白衣のアイロン掛けのテクニックです。

一度に全部かけない。

アイロンは、一度に全部かけようとしないことが重要です。
一度アイロン台の上に置いたら、できるだけたくさんアイロンをかけたくなるものです。平面的な廉価白衣でしたらそれでも大丈夫ですが、身体のシルエットに沿った立体的なフォルムの白衣はそうはいきません。立体的な服は複数の平面の布を縫い合わせて1枚の服になっています。アイロンがけは、この1枚の平面をイメージしてアイロンをかけるとよいでしょう。
平面部分を整え、狭い範囲にアイロンをかける。終わったらポジションチェンジして、別の平面分を整え狭い範囲をアイロンがけする。 これの繰り返しです。

1 ラペルのアイロンがけ

ラペルは白衣の顔となる分部で、とても目立ちます。ラペルを平らにしたら、青い部分だけアイロンをかけます。
赤い部分は、ラペルの折り返し部分で、生地のゆとりがあります。青い部と同時にかけるとゆとり部分がシワになりますので、一緒にかけてはいけません。青い部分が終わったら赤い部分のゆとりを逃がし、平らにしてから赤い部分のアイロンをかけます。
アイロン温度は洗濯表示を見て適切な温度でかけましょう。温度が低いとアイロンがかかりにくく、熱いと生地が焼けたり溶けたりします。



2 前身頃

次は前身ごろのアイロンです。平面で比較的アイロンがかけやすい場所です。布の上でアイロンを滑らすのではなく、1回1回アイロンを置く感じでかけるとしわになりにくいでしょう。



ボタンがついている側は、表からボタンの間をかけるようにしましょう。

3 前脇身頃

前脇は、上半身と下半身に分けて別々に掛けるようにしましょう。縫い目の形に合わせて、アイロンを置くようにかけていきます。

上半身が終わったら、ポジションチェンジして下半身のアイロンをかけましょう。袋布等がずらせる場合は、袋布をどかしてアイロンをかけましょう。

前身ごろが終わったら、同じように後ろ身頃にもポジションチェンジしながらアイロンをかけましょう。

4 脇の下

5 袖

袖のアイロンはとても難しいです。家庭洋裁をしていたひとであれば、袖饅頭や仕上げ馬というアイロン用器具があるかもしれませんが、そういった専門器具が無い人は、袖を平らに置いて赤字の×のように折り目にアイロンをかけないようにアイロン掛けします。


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